【海外在住者必見】海外からでも投票できる!日本の在外選挙制度解説

Japan

こんにちは、けいです。
私自身、人生で初めての選挙の投票は韓国留学中の在外公館等投票でした。
その後も在外選挙人証を使い、日本国内における投票をしたり、現在住んでいる台湾では郵便等投票も経験しました。
海外に住んでいると、日本の政治や選挙が少し遠く感じられることもあるのではないでしょうか?
– 「海外に住んでいるから、日本の選挙には参加できない…」
– 「選挙の時期だけど、自分には関係ないかな…」
そんなふうに思ったことはありませんか?
でも、実は海外にいても日本の選挙にきちんと参加することができます。
今回は、海外で暮らす日本人でも日本の選挙に参加できる「在外選挙制度」について、登録方法から投票の具体的な手順まで、わかりやすく解説していきます。

※最新の情報や詳細については、必ずご自身で政府や公の情報等をご確認ください。

在外選挙制度とは?

在外選挙制度とは、海外に3ヶ月以上住んでいる日本国民が「在外選挙人名簿」に登録することで、日本の選挙に海外から投票ができる制度です。
せっかくの選挙権、海外にいるからといって使わないのはもったいないですよね。
この制度を使えば、世界中どこにいても日本の将来に投票で参加することができます。

投票できる選挙等の種類は以下の通りです。
– 衆議院議員総選挙
– 参議院議員通常選挙
– 最高裁判所裁判官国民審査

「在外選挙人名簿」への登録方法

海外で選挙に投票するためには、まず「在外選挙人名簿」への登録が必要です。
登録方法には2つのパターンがあり、登録が完了すると、投票に必要な「在外選挙人証」を在外公館等で受け取りが可能です。
これは投票の際に必ず必要な大切な書類ですので、パスポートなどと一緒に大切に保管しましょう。

出国前に申請する「出国時申請」

日本から海外へ転出届を出す場合に、市区町村の窓口で申請する方法です。

– 対象者:満18歳以上で、転出届を提出した方(出国後は在留届の提出が必要です。)
– 必要なもの:
1. 在外選挙人名簿登録移転申請書
2. 本人確認書類(旅券・マイナンバーカード・運転免許証・官公庁の身分証など)

申請できる期間は転出届を提出した日から転出届に記載された転出予定日までの間です。
これから海外に住む予定の方には、この方法が一番おすすめです。

海外転居後に申請する「在外公館等での申請」

すでに海外に住んでいる場合に、お住まいの地域を管轄する在外公館等で申請する方法です。

– 対象者:満18歳以上で、転出届および在留届を提出し、現地に3ヶ月以上継続して住んでいる方
– 必要なもの:
1. 在外選挙人名簿登録申請書
2. 有効なパスポート
3. 住所を証明する書類(3ヶ月以上前に在留届を提出していれば不要です。)

登録のためには、現地に3ヶ月以上継続して住んでいる必要がありますが、申請自体は、住所を定めていれば3ヶ月経っていなくても行うことができます。

「在外選挙制度」の3つの投票方法

選挙が行われることになったら、いよいよ投票です。
投票方法は、ご自身の状況に合わせて次の3つから選択ができます。

在外公館等投票

お住まいの地域を管轄する在外公館等に出向いて投票する方法です。

– メリット:手続きが簡単で、その場で投票ができます。
– デメリット:投票できる期間や時間も限られており、在外公館等が遠い場合は、移動が大変かもしれません。
– 手順:在外選挙人証と有効な旅券等を提示し、お住まいの地域を管轄する在外公館等で投票します。

郵便等投票

投票用紙を自宅などに送ってもらい、記入して登録先の市区町村の選挙管理委員会へ郵送する方法です。

– メリット:在外公館等が遠くても自宅で投票ができます。
– デメリット:投票用紙の請求が必要で、郵送に時間がかかるため、早めに手続きをしないと間に合わない可能性があります。
– 手順:
1. 投票用紙請求書と在外選挙人証を用いて登録先の市区町村の選挙管理委員会へ投票用紙を請求。
2. 送られてきた投票用紙に記入。
3. 記入した投票用紙を登録先の市区町村の選挙管理委員会へ郵送し投票します。

日本国内における投票

選挙の時期に日本へ一時帰国している場合に利用する方法です。

– メリット:タイミングが合えば、日本の投票所で投票ができます。
– デメリット:そんなタイミングよく日本に一時帰国することはないかもしれません。
– 手順:在外選挙人証を提示し、登録先の市区町村の選挙管理委員会が指定した投票所で投票します。

台湾在住者の投票方法について

2024年に実施された第50回衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査は在外公館等投票ができませんでしたが、2025年に実施された第27回参議院議員通常選挙に関しては全ての選択肢から選べるようになっていました。
次回の選挙でも全ての選択肢から選べるとありがたいですね。

まとめ

このように手続きが少し面倒に感じるかもしれませんが、登録は一度だけで済みます。
まだ登録していない方は、ぜひ、この機会に手続きを済ませて、次回の選挙に備えると良いかもしれません。